お茶の時間が終わっている!

うさぎいすがとまったところは さっきとおなじピアノ型時計のへやだった。
けれど あめがふっている。それに…すこし ようすがへんだ。
だれかがケーキをたべてしまった!
せんたくものが、ぬれてしまう!
けれど あめがふっている。それに…すこし ようすがへんだ。
だれかがケーキをたべてしまった!
せんたくものが、ぬれてしまう!
うさぎ椅子が止まったところは、4時のピアノ時計の部屋でした。ついさっきまでは、お茶の時間…3時までにあと少しの時間だったはずです。けいこさんは、時計の見方にあまり詳しくありませんが、そのくらいはわかります。たしかに少し様子が違う。絵を描いた人(私)の意に反して、外はざあざあぶりの雨…もう少し優しい雨にしたかったのだけれど…雨のせいで、部屋は少し暗い。さっきまで、ピアノを弾いていたはずのピアノ型時計が、いそいそと掃除をしています。しかし、けいこさんが何よりショックだったのは、テーブルの上の悲しい光景でした。わたなべさんとくせいのにんじんケーキが食べられてしまった光景です。優しい世話好きのすみこさんは洗濯物を心配しています。・・・画面左下のダンボール箱に気付きましたか?さっきまではなかった物です。中から、小さなシマウマのようなものがのぞいています。このお話に大切な物品です。
どうか、画面を大きくして(画面上をクリック)見てください。
絵をクリックしてくだいさい。
うさぎ椅子飛ぶ

うさぎいすにすわると
ぱっとあかるくなって
それから うさぎいすが とびあがった。
そして、どこかに ついた。
いくつもわかりにくい絵があります。その中のひとつです。実は私の絵が一体何を描いているのか少しもわからないという人が多いのです。だから、少し説明させてください。これは突然の事でした。けいこさん、すみこさん、よなにとっても初めての経験なのです。ピアノ型時計がピアノをひきはじめたので、ふたりと一匹はあわててウサギ椅子に座ります。音楽を聴くときは座わるのが礼儀だと思ったのです。今まではそうでした。けれど、音楽はきっちり3時に始まるのが常でした。今日は違ったのです。白く強い光がウサギ椅子を包みます。するとウサギ椅子は力強く飛び上がります。白い光の中を椅子はしばらく飛行していましたが、突然どこかに着地します。ふたりと一匹は呆然とします。……言わせていただければ・・・三人はタイムスリップをしたのです。でも、この絵本では(絵本なのです…)いちいちそんな説明はしていません。それで、だから私が説明するのです。三人と書いたのはふたりと一匹といちいち書くのが面倒だからです。…絵をクリックしてください。大きくしてみた方が,わかりやすいと思います。ゆがんだ時空の中をウサギ椅子が飛びます。タイムスリップをイラストで表すのは難しいのです。その割にはよく描けています。
時計は なぜかあの日の4時justを指しています。
ピアノ型時計の紹介

ピアノ型時計のしょうかい
あさの8じから よるの8じまで
じかんごとにピアノをひく。
じぶんの(ピアノの)すきな曲をひく。
それから そうじをしたり
うさぎライトのあかりをつけたり、けしたりする。
ほかの時計のゼンマイをまいてあげる。
たぶん、あみものをしたり、
絵をかいたりすることもできる…とおもう。
わたなべさんとはなしているのを、きいたことがある。
あのころは じかんがおかしくなることもあった。
じかんごとにピアノをひく。
じぶんの(ピアノの)すきな曲をひく。
それから そうじをしたり
うさぎライトのあかりをつけたり、けしたりする。
ほかの時計のゼンマイをまいてあげる。
たぶん、あみものをしたり、
絵をかいたりすることもできる…とおもう。
わたなべさんとはなしているのを、きいたことがある。
あのころは じかんがおかしくなることもあった。
なぜピアノ型時計の紹介がこんなに遅れたのか…というと、この絵が少しも好きではなかったから、というのが本当のところです。ピアノ型時計はこのお話でかなり重要な存在です。だから、もっと雰囲気のある芸術的な絵であって欲しかった。けれど、正面から簡単に描いた、雰囲気のない、芸術的ではないこの絵の方が分かりやすいのではないか…と考えるに至り納得してこの絵を出しました。
時計は、あの日の午後二時五十五分をさしています。
ピアノ時計がピアノをひきはじめる

とてもおとなしく まっていると・・・
まだおちゃのじかんではないのに ピアノ型時計がピアノをひきはじめた。
わたなべさんのお店の裏側(北側)には、大きな部屋があります。何年か後には、わたなべさんの研究室になるらしいのですが、この日は、お客さんに人参ケーキをごちそうする部屋に使っています。奥にあるピアノと、時計らしきものは、ピアノ時計です。壁にくっついているウサギのようなものは、照明です。後でわかりますが、照明たちは、うちの猫(よな)のようにきかんぼうです。東側の窓から、この家の庭が見えます。西側の窓にいる赤チョッキの兎のことは気にしなくていいです。青いのがけいこさん、赤いのはすみこさん。
時計は、あの日の午後二時五十一分をさしています。
絵をクリックしてくだいさい。
あの日…

とおいむかしのことだど ぼくとけいこさんには わすれられない日がある。
あの日 ふたりとも いまよりずっと わかかった。
あの日 ぼくとけいこさんとすみこさんは わたなべさんちのお茶会によばれていた。
あの日 僕たちはピアノ型時計のへやで わたなべさんとくせいのケーキをまっていた。
あの日 とてもおとなしくまっていたいたのだけれど…
あの日 ふたりとも いまよりずっと わかかった。
あの日 ぼくとけいこさんとすみこさんは わたなべさんちのお茶会によばれていた。
あの日 僕たちはピアノ型時計のへやで わたなべさんとくせいのケーキをまっていた。
あの日 とてもおとなしくまっていたいたのだけれど…
これもまた少し乱暴な絵です。なあという猫が飼い主のけいこさんと一緒に読書していたのですが、ずっと昔の、ある不思議な日のことを思い出しているところを表現(?)しました。。なあがまだ若い猫だった時のことです。
それは、まさに忘れられないあの日のことでした。その日の最初の部分を机の上にひろげました。小さなあの日から、大きなあの日へと進んでください。わかりにくい絵ですが、これからもっとわかりにくくなります。
ひとつひとつの場面をもっときれいに描けば、もう少し素敵になるかもしれませんね。暇なとき、そうしてみるかもしれません。絵をクリックしてください。大きくなるはずです。
少しだけ、描きなおしてみたのだけれど

最初に投稿した絵が乱暴な気がして、少し描き直してみたのだけれど、別に良くならなかったようです。前の方が風が吹いてたかもしれない。
これは、表紙の絵ではありません。本を開くと、最初に見えるページです。
犬の散歩をしている子がこうへい君で、犬はポチ。ミゼットを運転しているのは、ずっと昔のわたしです。このお話には、関係ありません。
おばあさんのアパートのもくじ
目次とはいえ、絵をクリックすると大きくなります。
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