GRANDMA p25ぼくたちはうっとりしていた
あおいソファーも かべの絵も はなのにおいも
いつもとおなじ おばあさんのへやだ。
まどからみえるそとのけしきも
いつもとおなじ みなれたけしきに もどっていた。
いつもとおなじ おばあさんのへやだ。
まどからみえるそとのけしきも
いつもとおなじ みなれたけしきに もどっていた。

けいこさんは ほんをひらいた。
としょかんから かりてきたほん・・・さっき こかげでよんだね。
としょかんから かりてきたほん・・・さっき こかげでよんだね。

ページをめくりながら
ぼくたちは
なんだか
うっとりしていた。
ぼくたちは
なんだか
うっとりしていた。

GRANDMA p24もうひとりのけいこさんは振り返った
そして ふりかえって にっこりわらった。
そのとき ぼくと けいこさんは、きがついたんだ。
そのとき ぼくと けいこさんは、きがついたんだ。


もうひとりのけいこさんは おばあさんけいこ そのひとだった。
だいすきな おばあさん
ぼくたちは ずうっと いっしょだったんだね。
だいすきな おばあさん
ぼくたちは ずうっと いっしょだったんだね。
うっかり者のけいこさんや、なあは、気がついていなかったとしても、たいていの人は・・・・もうひとりのけいこさんが誰であるか・・・とっくに気が付いていたはずです。
私は、おばあさんけいこが、何歳なのか知りません。けれど、おばあさんけいこが、50年や60年小さなけいこより長く生きていたとしても・・・・それは、そんなに大きな差なのでしょうか?
切り紙が少し上手に作れたり、雪けいこを、すてきに制作できたりするのかもしれませんが、それもあまり大きな差ではありませんね。多分、漢字も書くことができたり、絵本もすらすらと読めるようになります・・・・とても素敵なことですが、やはり小さなことです。・・・・・それで、けいこさんもなあも、気がつかなかったのですね。同じ時を夢中で一生懸命楽しくすごしたのですから。

GRANDMA p.23雲をぬけるとそこはおばあさんのうちだった
くもをぬけると そこは おばあさんのうちだった。

あ・・・・もうひとりのけいこさんは、ノックもしないで
ドアーをあけて・・・
はいっていった。
ドアーをあけて・・・
はいっていった。
・・・そして・・・

GRANDMA p.22 ...あの人はどうしてあんなに大きいのだろう
みあげてみると アパートのてっぺんは くものうえ。
「もうひといきね」
けいこさんはそういうけど・・・
・・・そうかなあ・・・ぼくは そうは おもえない。
「もうひといきね」
けいこさんはそういうけど・・・
・・・そうかなあ・・・ぼくは そうは おもえない。

さっきの人は ずっと ぼくたちのそばにいた。
きっと しんぱいなんだ。
あの人はどうして あんなに 大きいのだろう?
きっと しんぱいなんだ。
あの人はどうして あんなに 大きいのだろう?
GRANDma p20けいこさんは きっぱりと断った
「ぼくのポケットは あったかいよ。
おばあさんのうちまで ぼくが はこんであげよう。」
「いいえ けっこうです!」
けいこさんは きっぱりと ことわった。
おばあさんのうちまで ぼくが はこんであげよう。」
「いいえ けっこうです!」
けいこさんは きっぱりと ことわった。

しらないひとのポケットにはいって
はこんでもらったりしては いけない。
はこんでもらったりしては いけない。
この辺で 注意深く 心配性な方は気がつくかもしれません・・・・階段に手すりとか 柵がないことに・・・。
1 手すりを描くことはとても大変なのです。
2 手すりを描くことによって 見えなくなってしまうものがでてくるでしょう。
3 それに これは現実にどこかで起きていることでしょうか?・・・そうではないと思いません?
現実ではないとしたら、不注意な子供が、雪とかで滑って落ちてしまうという事も・・・現実には起こらないのです。
